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EPUBのこと

 東京ビッグサイトで開催されている第20回東京国際ブックフェア併催の第17回国際電子出版EXPOでセミナーを聞いてくる。
 過渡期であるので、これからどうなるかを考えるというか、眺め続けているのだが、今度はショップごとのリーダーなりアプリなりのインストールから脱却し、ブラウザで直接EPUB3を読むBinB(Books in Browsers)というのが出てきていた。
 これは読者側からすると非常に便利に思えるのだが、そこで、はたと疑問が生じた。
 ブラウザで読めるなら、htmlで記載したページ、ないしそれをまとめたフォルダと同じではないか?
 そういえば、EPUBはそもそも、XHTML記載ファイル+αをまとめたフォルダを圧縮したものにすぎないのではなかったっけ?
 EPUB3にする意味はどこにあるのだろう?

 セミナー講師をしていた(株)ボイジャーの小池氏に質問してみたところ、縦書きをスクロールではなく、ページめくりで読めるところに違い、ないしメリットがあるという。

 古文書の巻物と冊子の形式の違いを思い出した。確かに冊子形式にしてあるほうが読みやすい、かもしれない。

 思えば、紙と同様のレイアウトで配布しようとするpdfだってある。


 コンピュータが発達する以前、書いたものが活字になること、印刷されることがステイタスであった時代があり、今もある程度それは継続されているようで、それがために「本」になることを欲する人がいる。
 紙に印刷された本と違い、電子書籍には形がない。
 配布しやすい形式にまとめられた情報の塊に過ぎないと、言えば言える。
 では、電子書籍は「本」ではないのか?

「本」の概念を問い直す必要がある。
「出版」の概念も同じく。

 配布(ないし譲渡)しやすい形式にまとめられた情報の塊を本と呼ぶなら、それは本だ。
 その、同じないし、ほぼ同じものを、複数作成して世間一般に向かって発表するのが出版というなら、それは出版だ。

 セルフ・パブリッシングを、自費出版ではなく、自己出版と訳す。
 自らが出版社となって、作りたい本を出版するということ。
 商業化による最適化のためにアウトソーシングで細分化された編集作業、デザイン、組版、装丁、校正・校閲、宣伝計画、販売etc… それを再びひとつにもどすことになるらしい。
 自費出版と自己出版のニュアンスの違いはここのあたりだろう。
 作りたいものを自分の手で作って、無償ないし有償で配布する。全体で比較してみると、同人誌に近い作業に思える。
 自費出版では、さらに相応の資金を用意し、作成も人の手を借り、販売も多くは人の力をあてにしたいというところか。
 自費出版に対比される言葉は商業出版であることを思えばいいだろう。
 同人誌に対比されるのは商業誌か。

 もっと考え続けよう…




 
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